あなたがうまれるまで

 

(くわえ・ぱぺっとステージ & ひつじのカンパニー合同作品)

 

原作      ジェニファー・デイビス(小学館)

脚色・演出  北村直樹・つげくわえ

美術      ごうどやすこ

音楽      河合正雄(音楽劇団てんてこ)

あと9かげつ  ぼくはまだまめつぶだった

あと8かげつ  ぼくのおしりにしっぽがはえた

あと7かげつ  しんぞうのおとドッキン

あと6かげつ  ママのおなかでうちゅうゆうえい

あと5かげつ  きんにくもりもり!

あと4かげつ  おどってはねてダンスダンス!

あと3かげつ  ぼくおおはしゃぎ!

あと2かげつ  どんどんおおきくなってきた

あと1かげつ  もうすぐあえるね

あとチョット   いよいよしゅやくのでばんです

ぼく、うまれるよ!

ママのお腹の中で育っていく子どもと、親として育っていく

パパとママのミラクルストーリー。

 

同時上

「きらい、きらい、ちょっとスキ!」

 

おおらか、おおざっぱなつげくわえと、こまかく、こまやかな北村直樹の

二人がおくるゆかいなパペットショー!

 

作・演出   つげくわえ・北村直樹

  美術    工房太郎

  音楽    河合正雄

ご感想ありがとうございます!

★今日も、一杯笑って、一杯感動しました。赤ちゃんがお父さんとお母さんに抱っこされて「よく来てくれたね」って語りかける場面では思わず涙が出ました。

 全ての子どもたちがこんな風に思ってもらえたら、犯罪なんて絶対起きないのになあと思いました。(40代母)

 

★娘に見せたくて一緒に来ました。第2子の出産は、早産のため立ち合いが無理で、2か月後にやっと弟に会えました。第3子がほしいと思っています。娘がきっと私のことを理解し応援してくれることと思っています。ありがとうございました。(会員外)                        (以上亀山子ども劇場さんより)

 

★この劇をみて子どもが大人になり、親になる時、この劇をみたときの気持ちを思い出してくれたらいいなあと思った。とくに、赤ちゃんがおなかの中で考えたり、がんばったりしている様子を心のポケットから出せるような人になってくれたらと思いました。

 

★赤ちゃんが誕生するシーンでは、感動して涙が出た。お母さんだけでなく、赤ちゃんもがんばっているんだな・・・と。

 

★絵本の内容をどう表現するのかなと思っていましたが、笑いの中に上手く子ども達を引き込んでいて、とても楽しめました。私も大笑いしてみていました。

 

★はじめ、「あなた」は知らない子でした やがて、劇の中の「あなた」は自分の子になりました(現在7才と5才です) くわえさんが当時の妻の様子と重なりました

 でも、わたし自身が赤ちゃんを産んだわけではありませんので、まだまだ実感は湧きませんでした いよいよ赤ちゃんが生まれる直前になると、劇の中の「あなた」はわやし自身になりました そうです、自分もこのようにしてうまれてきたのです そして、育てて頂いたのでした 家族や周囲の人々の力によりながら 何という不思議な感覚でしょう 忘れ去られていた記憶が蘇ったようでした 感謝の気持ちを持ってホールを後にしました    (以上 知多おやこ劇場さんより)

 

★思いっきり笑って泣けて、最高でした♡ ギャグと最後の赤ちゃんが頑張るところが特に大好き!!

 

★しっぽがはえるとは、思わなかった。

 

★外の世界を信じて生まれてきてくれたところが心に残っています。   (以上 米子こども劇場さんより)

 

★とてもおもしろかったです。母にとっては、懐かしく思え、子ども達にとっては、こんなにも望まれて生まれてきたのかと知ることができて、幸せな気持ちになれたと思います。

 

★産まれてくるのを心から待っていたのを、大きくなるにつれて忘れていました。   (以上 輪島おやこ劇場さん)     

 

★子どもが大きくなり、「早くしなさい!」「ダメでしょう!」と怒ってばかりの毎日でしたが、今日のあなたがうまれるまでを見て、子ども達がお腹の中にいた頃、本当に幸せな気持ちで、赤ちゃんに会えるのをすごく楽しみにしていた日々を思い出しました。帰ったら子ども達をムギュ~っとだきしめてあげます。

                                                                    (子どもと演劇をみる会さんより)

 

          

 

 

「再演に思うこと」

            北村 直樹

 初演の「あなたがうまれるまで」を創ったのは2000年、今から8年前。

僕たち一家が京都から福岡へ引っ越して2年目、一人娘は小学2年生の夏でした。

娘はようやく気の合う友達も出来て、福岡弁もマスターし、「あなうま」公演を何度も観に来ては舞台設営・バラシ・荷物運びをよく手伝ってくれていました。

 あれから8年。今は中学3年生。娘が僕の公演を観ることはまずありません。まれに来て荷物運びは手伝ってくれても、本番が始まるとロビーで読書と決めているみたいです。

 本を読むのは好きみたいだけれど勉強はどうしても好きになれなかったようで、中学の3年間、「勉強」に関しては暗く重いモノをズルズルひきずり続けておりました。

 高校受験は娘本人にとっても試練だったけれど僕ら親にとっても試練でした。

世の中の受験体制には疑問を持ちながらも、我が子に訪れたハードルを、努力で何とか人並みに乗り越えてほしいと願う。願うあまり、気を抜き、油断している娘の姿を見るとムカッとして「勉強!」と声を荒げてしまう。そしてビミョーに後ろめたい感覚・・・・・

親として試されている感じでした。

 

 15年前、彼女は難産の末にどうにかこうにか産まれてきました。母親の胎内で産道に引っ掛かり、長時間の悪戦苦闘を経て、まさに命懸けで彼女は産まれてきたのです。

 その場に立ち会った僕は「生きてくれればいい、あとは何も要らない」と修羅場の分娩室でずっと願い続けていました。

 そうです。あの時僕は「生きていれば何もいらない」と本当にそう思ったのです。そして娘は大したヤツです。見事に生きて産まれてきたのですから。

 そのことを思えば、この受験なんてお前にとって実は大したハードルなんかじゃない。本当に全てを掛けて立ち向かう試練は、まだ先にあるかもしれない。娘よ、その時がくるまで余力を残しおけよ、今、擦り切れても仕様がないぞ、まだまだ先だ焦るなと、僕自身が少し余裕を取り戻せるのです。娘が産まれてきてくれた時のことを思い出すだけで・・・。

 

 彼女の受験は先月終わりました。ダンス部のある高校を受験したいと宣言し、中学の親友たちと別れ、一人違う高校を受験して、そして、先日旅先の僕の携帯に、文字無しで合格通知の写メールを送ってきました。

 よくやった、娘よ。こころからそう思いました。

今年の夏から、新しい「あなうま」で全国を旅してまわります。また多くのいろんな人との出会いが待っていることでしょう。

 親と子が一緒に育っていける勇気を、感じ合い確かめ合えると信じています。  

 

 

                             

 

 

                             上記は、今から約10年ほど前に綴った「あなたがうまれるまで」再演に寄せての北村の思いです。

                             そんなこんなの娘も、すっかり二十歳を超え、今は演劇の道を直走っております。

                                                                                                                北村と同じようなにおいが少々・・・・